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【独自調査】ジムFCの退会率と平均継続期間。ブランド別の安定性を公開

【独自調査】ジムFCの退会率と平均継続期間。ブランド別の安定性を公開
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この記事でわかること

  • ・ジムFCブランド別の退会率・平均継続期間の実態データ
  • ・退会率がLTV(顧客生涯価値)と収益安定性に与える影響
  • ・退会率を下げるために有効な会員定着施策とブランド別の取り組み
  • ・FC加盟前に本部へ退会率データを確認すべき理由と質問の仕方
  • ・退会率から見た「長期経営に強いFCブランド」の見極め方

この記事の結論(先に要点)

  • 退会率はFC加盟判断で最重要級の指標。月額6,000円のモデル試算では、退会率3%と8%で会員1人あたりLTVが約2.7倍変わります。
  • 各社の公表状況では、FIT PLACE24が月次退会率2.4%(業界平均5〜7%を大きく下回る)。一方LifeFitは約8%だが再入会率約50%と、離脱しても戻りやすい構造。
  • カーブス・エニタイムは具体値非公開だが、コミュニティ型・世界相互利用など構造的に退会しにくい仕組みを持つ。
  • 加盟前に本部へ「実数値の開示」を求めるのが鉄則。数字を示せない本部は要警戒。

FC加盟を検討する際、多くのオーナー候補者が「初期費用」「ロイヤリティ」「損益分岐点」に注目します。しかし、長期的な収益安定性を左右する最重要指標のひとつが、実は「退会率」と「平均継続期間」です。フィットネスクラブは会員制のストック型ビジネスであり、会員がどれだけ長く在籍するかが収益を直接決めます。

退会率が1%異なるだけで、年間の収益は数十万〜数百万円規模で変わります。FC本部の営業担当者が「うちのブランドは継続率が高い」と言うとき、その数字の根拠を確認しているオーナー候補者はほとんどいません。本記事では、各社が公表・開示している数値をもとに、ブランド別の退会率・継続期間を比較し、長期経営に強いFCブランドの見極め方を解説します。

退会率がLTVと収益に与える影響

退会率とLTV(顧客生涯価値)の関係を数字で確認します。月額会費6,000円で、退会率が異なる2つのシナリオを比較した試算です。

項目退会率3%/月退会率8%/月
平均継続期間約33ヶ月(約2.8年)約12.5ヶ月(約1年)
会員1人あたりのLTV約20万円約7.5万円
LTVの差約2.7倍の差
300名会員時の年間売上約2,160万円約2,160万円(同じ)
年間の新規獲得必要数約108名/年約288名/年
集客コストへの影響低い(既存会員が長く在籍)高い(常に新規獲得が必要)
※月額会費6,000円を前提とした試算モデル。LTV=月会費×平均継続月数(継続月数=1÷月次退会率)で算出。

退会率3%と8%では、同じ300名の会員数を維持するために必要な年間新規獲得数が約2.7倍異なります。退会率が高いブランドは、集客広告費を継続的に投じ続けなければ会員数を維持できない構造的な課題を抱えています。

ブランド別 退会率・継続期間の実数値比較

各社が公表・開示している数値をもとに、ブランド別の退会率・継続期間を整理します。

ブランド月次退会率平均継続期間データ出典
FIT PLACE242.4%(業界平均5〜7%)約40ヶ月(推計)FIT PLACE24 FC加盟者向け資料(2025年版)
LifeFit約8%(再入会率約50%)約6ヶ月LifeFit FC加盟者向け資料(2025年版)
カーブス非公開(高継続率を標榜)非公開カーブス公式IR・公開情報
エニタイムフィットネス非公開非公開(世界相互利用で低下)エニタイム FC加盟者向け資料(2025年版)
※退会率・継続期間は各社のFC加盟者向け資料(非公開)に基づく。Web上で公開された一次情報ではないため、最新値・算定条件は必ず各本部へ直接ご確認ください。

FIT PLACE24の月次退会率2.4%は、業界平均5〜7%(目安)を大きく下回る水準です。高スペックマシン×低価格という設定が、目的意識の高い会員層を引き付けていることが背景にあると考えられます。一方、LifeFitの平均継続期間6ヶ月・退会率8%は業界平均水準で、低価格・アプリ完結モデルは「気軽に入会・気軽に退会」を促しやすいという構造的な特徴を示しています。

退会率と収益安定性の関係|ブランド別分析

FIT PLACE24|退会率2.4%の強さとその背景

FIT PLACE24の月次退会率2.4%は、業界平均の約1/3という低さです。この継続率の高さを支えているのは、次の要因と考えられます。

要因内容
高スペックマシンへのこだわりLEXCO社等の本格マシンを導入し「このマシンがあるから通い続ける」という動機を形成
コミュニティ形成山澤礼明氏のファン層が会員に含まれるため、ブランドへのロイヤルティが高い
価格とスペックのギャップ月2,980円で本格マシンを使える「お得感」が継続の動機になる

LifeFit|退会率8%・再入会率50%の構造

LifeFitの退会率8%は業界平均水準ですが、特筆すべきは再入会率約50%という数値です。これは「一度退会した会員の約半数が再入会する」ことを意味し、ブランドへの不満による退会ではなく、引越し・繁忙期・体調不良などライフイベントによる一時的な退会が多いことを示唆します。再入会がワンタップで完結するアプリ設計が、この高い再入会率を支えています。

カーブス|コミュニティ型の高継続率モデル

カーブスは退会率の具体的な数値を公開していませんが、「名前で呼ぶコーチング」「30分・予約不要・日祝休」という設計が、シニア女性の強力なルーティン化を実現しています。公開されている収益モデルでは500名会員時の年間利益が720〜960万円とされ、高い継続率が収益の安定性を支えていることがうかがえます。

エニタイムフィットネス|相互利用システムによる構造的な退会抑制

エニタイムフィットネスは「出張・旅行者の退会率が構造的に低い」と加盟者向け資料に記載しています。1枚のカードで世界36カ国・国内1,200店舗超を利用できる相互利用システムは、「転勤したら退会しなければならない」という退会動機を排除しており、他のFCブランドにはない構造的な退会抑制効果を持っています。

FC加盟前に本部へ退会率を確認すべき理由と質問の仕方

FC本部の営業担当者に退会率・継続期間データを開示してもらうことは、加盟前の必須確認事項です。次の5つの質問を、そのまま直接ぶつけてください。

確認項目具体的な質問
月次退会率の実数値「直近12ヶ月の全加盟店舗の平均月次退会率を教えてください」
平均継続期間「会員の平均継続期間(在籍月数)のデータはありますか」
開業後の会員数推移「開業から12ヶ月間の標準的な会員数推移を見せてください」
退会理由の分析「退会理由の上位3つは何ですか。引越し・価格・サービス不満のどれが多いですか」
既存加盟店への訪問「加盟後1〜2年のオーナーを3名紹介していただけますか」

退会率データの開示を拒む本部、または「うちは業界最高水準です」と言うだけで具体的な数字を示せない本部には、強い懸念を持つべきです。数字で語れないブランドは、そのデータが開示に耐えられない水準である可能性があります。

退会率から見た「長期経営に強いFCブランド」の条件

条件内容
退会率が業界平均(5〜8%)を下回る月次退会率3〜4%以下のブランドは、集客コストを抑えながら安定収益を維持しやすい
退会理由がライフイベント主体サービス不満ではなく引越し・繁忙期等による退会が多いブランドは、本質的な顧客満足度が高い
再入会の仕組みがある退会後の再入会をスムーズにする仕組みは、退会率の高さをLTV低下に直結させにくい
コミュニティ・継続動機の設計カーブスの「名前で呼ぶ」、エニタイムの「相互利用」など、退会しにくい構造を持つブランドは長期安定経営に強い

まとめ|退会率は「見えない収益」を決める最重要指標

初期費用・ロイヤリティと並んで、退会率はFC加盟判断において最も重要な指標のひとつです。退会率が低いブランドは集客コストを抑えながら安定したストック収益を積み上げられますが、退会率が高いブランドは常に新規集客に追われる消耗戦を強いられます。加盟前に必ず退会率・平均継続期間のデータを本部に開示してもらい、数字で判断してください。

各ブランドの詳細な収益シミュレーションは、ジムFC比較ランキングをあわせてご確認ください。

あわせて読みたい:エニタイムフィットネスFC完全解説LifeFit FC完全解説複数店舗経営への道

参考文献・出典について

  • 各ブランドの退会率・継続期間・再入会率などの数値は、各社のFC加盟者向け資料(非公開)に基づきます。Web上で公開された一次情報ではないため、最新値・算定条件は各本部へ直接ご確認ください。
  • LTV・必要新規獲得数の数値は、月額会費6,000円を前提とした試算モデルです(LTV=月会費×平均継続月数、平均継続月数=1÷月次退会率)。
  • フィットネスクラブ市場(売上高・会員数・利用者数)の公的統計:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」 https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/index.html
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